無銭と実験 ヤマ呑みの記録

インスタで花の写真を撮ってたけど、30過ぎて山に登ってみようとおもった。それもなるべく無銭でね。

100名山を目指したとしても四国はやっぱりツラそうと思う件

ホントに失礼なことなんですが。でも、自分自身の安全と引換えにはできないので、正直にお話しします。それは…。四国の道路は狭すぎて、もはや剣山や石鎚山には行く機会はないと思っています…ということ。

あれは2006年、ワタシが高校2年のときで、まだ中学3年だった千晴ちゃんも一緒に、親戚3家族集まった旅行で四国に行ったんです。あの頃は、両親も叔父さんも叔母さんもまだまだ若くて徹夜も大丈夫なほど元気でした。だから、夜中、日が変わるころに明石を出発するって暴挙にでました。

 山陽自動車道で岡山に向かって、瀬戸大橋を渡って、甲子園で有名な池田高校の近くを通って、大歩危小歩危へ。そこそこ早朝に祖谷のかずら橋に着いたのです。大歩危駅のあたりから山道に入ったんだけど、そのころはまだまだ祖谷のかずら橋も賑わってなくて、駐車場も数台停められる程度でした。午前7時前だったこともありますが、それ以上に今ほどの観光地化はされていませんでした。

その日は琴平泊まりでしたので、祖谷渓沿いに池田方面を目指したのです。その道中感じたのは、四国、とくに徳島県内の道は落石が多いことです。いろんなところに丼サイズの石が落ちていました。それから、ガードレールがないのと、クルマ1台分の幅しかないこと。前からコミュニティバスが来ると、すれ違えない。案内標識もなくて、不安しか感じない山岳道路でした。

あの日の記憶があるので、その後四国に行っても、琴平、金刀比羅とか、鳴門、徳島や、松山辺りまでしか奥に進みません。2006年当時、父のクルマはホンダのアコード・ユーロRってクルマでしたけど、道幅ギリギリでした。

その後2009年、ちょうど二十歳のとき。従兄弟の運転で日産のティーダに乗って祖谷のかずら橋をふたたび訪れました。そこからさらに東山奥に奥祖谷のかずら橋というのもあるってことなので、観光案内に載っているくらいだから大丈夫だろう的な感覚で行ってみました。

ところがそれがまたタイヘンな道で。当然、ヒトも住んでいるのでクルマもありましたが、みんな軽トラでした。おおきなセダンを見ませんでした。奥祖谷からさらに剣山にむかいましたが、いよいよ車幅ギリギリ。剣山を抜けて脇町に下る道もティーダの車幅ギリギリの道でした。免許取ったばかりの従兄弟なので、かなりビビリながらの運転で、剣山から脇町に出るまでの道では生きた心地がしませんでした。

登山のアプリを利用するようになって、剣山の記事を見る機会が増えましたが、多くの方がクルマで登山口まで行かれてるようですね。でも、やっぱり、すれ違えない、道幅が狭い、などと書かれていると不安でしかありません。登山をよくご一緒している40代50代のおじさんたちも、四国の登山口に向かう道は、どれも走りたくない、走っても軽トラじゃないとクルマが傷だらけになる。絶対行かない。などと言ってます。

そんな経験や、酷道だという話を聞いたことがあるので、100名山のなかでも、利尻島屋久島よりも、四国のほうが達成できそうにもありません。道路が狭いうえに、登山バスやお遍路さんのバスが走り回っているから、余計こわくてこわくて。

それなら、池田駅貞光駅から出ている登山バスを利用すればイイのでは、と思いますが、その駅に行くのがまたタイヘンなのですよー。大阪からだと岡山、高松経由で阿波池田かな。大阪を5時の始発に乗っても10時過ぎ。普通運賃で片道7,000円。時間もお金もムリだなぁ。